【2019.6.8 sat】Nocoスタディルーム vol.2 「ザ・トゥルー・コスト」上映会 with 酒匂克之

「noco(ノコ)」は、インド西部に暮らす先住民ワルリ族の言葉で、「もう十分です」という意味。地球一つで生きていくために自分たちにできることは何かをみんなで考える会。サステナブルなコミュニティづくりを目指すノコプロジェクトのスタディルームvol.2です。

vol.2の題材は、映画「ザ・トゥルー・コスト」。このスタディルームを主催するウォールアートプロジェクトは、インドの手仕事ブランド「ツォモリリ」をディレクションするためにインド各地の工房を訪ねています。そこで出会うのは、手つむぎ、手織り、手染め、手刺繍など伝統の技を駆使して布を作る人たちの、真剣なのに柔らかな眼差し。その目は生きる力に満ちています。そして彼らが作る布を纏うと温かく包まれるような心地よさを感じます。衣食住は生きる基本。服を作る、ということはそういうことなのだと思います。
一方「ザ・トゥルー・コスト」は、大量に、安価につくられる衣服にスポットを当てています。タイトルのトゥルーコスト=真実の代償とは、ファストファッションの背景にある人や環境が支払う代償のこと。「食べること」、「住むこと」と同じく大切な「着ること」の真実を知るドキュメンタリーです。
映画を観た後は、ノコプロジェクトのメンバーであり、空間・プロダクトデザイナーであり、東京造形大で教鞭をとる酒匂克之さんと一緒に「私たちは何を選び、どう生きるのか」ということについてお話ししましょう。小栗雅裕によるオーガニックなアジアンフードを楽しみながらの美味しい会です。

配給united peopleのページより (http://unitedpeople.jp/truecost/about)
これは衣服に関する物語で、私たちが着る服や衣服をつくる人々、そしてアパレル産業が世界に与える影響の物語だ。これは貪欲さと恐怖、そして権力と貧困の物語でもある。全世界へと広がっている複雑な問題だが、私たちが普段身に着けている服についてのシンプルな物語でもある。
この数十年、服の価格が低下する一方で、人や環境が支払う代償は劇的に上昇してきた。本作は、服を巡る知られざるストーリーに光を当て、「服に対して本当のコストを支払っているのは誰か?」という問題を提起する、ファッション業界の闇に焦点を当てたこれまでになかったドキュメンタリー映画だ。
この映画は、きらびやかなランウェイから鬱々としたスラムまで、世界中で撮影されたもので、ステラ・マッカートニー、リヴィア・ファースなどファッション界でもっとも影響のある人々や、環境活動家として世界的に著名なヴァンダナ・シヴァへのインタビューが含まれている。またフェアトレードブランド「ピープル・ツリー」代表サフィア・ミニーの活動にも光を当てている。私たちは行き過ぎた物質主義の引き起こした問題に対して、まず身近な衣服から変革を起こせるのかもしれない。

【日時】2019年6月8日(土)18:00 – 21:00

<トーク>
酒匂克之(空間・プロダクトデザイナー / 丘の上事務所主宰、東京造形大学講師)
http://www.okanoue.net
ウォールアートプロジェクト おおくにあきこ・浜尾和徳

<軽食>
ツォモリリ文庫フード担当 小栗雅裕によるオーガニックなアジアンフード

参加費 2500円(映画鑑賞+ワンドリンク+フード込)
学生料金1500円(要学生証提示)
定員  30名
主催  ウォールアートプロジェクト(http://wallartproject.net)
申込  booking@tsomoriribunko.com (おおくに、浜尾)まで、

参加希望者(複数の場合は代表者で結構です)の氏名、電話番号、メールアドレス、住所をお知らせください。

<キャンセル規定>
止むを得ずキャンセルの場合、前日までにお知らせください。料理を準備する都合上、当日のキャンセルの場合は参加費をお振込みいただきます。あらかじめご了承下さい。

2019-06-02 | Posted in 過去のイベント, 上映会