◆Tsomoririシネマ vol.6◆8月11日(日)『ビューティフル アイランズ 〜気候変動 沈む島の記憶〜』上映

◆ツォモリリ文庫で映画の夜。
トランジションタウンとしてその名が知られる町、イギリス・トットネス。今では世界に広がっているその潮流の源には、市民が自主的に主催した上映会があるといいます。地球温暖化、軍備拡張、成長経済を主眼に置いた政治・・・今地球で起きている様々な出来事を「変える」ことは個人では難しい。けれど、少なくとも、まずはこの世界で今何が起きているのかを知ることはできる、とツォモリリ文庫のスタッフは思っています。

そんな想いから、不定期で「ツォモリリシネマ」を開催します。
ワンドリンクを片手に、世界へアンテナを伸ばす夜に。

☆ベンチ席・桟敷席があります
☆クッション持ち込み歓迎
☆桟敷席で使用する座椅子・アウトドアチェアマットもお持ち込みOK

★「ビューティフル アイランズ 〜気候変動 沈む島の記憶〜」
映画概要(cinemo by united peopleより引用)
舞台は、南太平洋のツバル、イタリアのベニス、アラスカのシ シマレフ島。気候も文化も異なる島で生きる人々の普通の”暮らし”に焦点を当て3年がかりで撮影。絆を育む祭りや、長年受け継がれる伝統工芸、水辺の暮らし。そのすべてが気候変動で失われゆくものです。
海南は「気候変動で、私たちが一体何を失うのか?を”感じる”作品を作りたい」と、ナレーションやBGMを排して、波や風の音、島の人々の美しい歌声や子供の笑顔と旅する作品に仕上げました。撮影には詩的な映像で知られる南幸男を迎え、現場で1カットずつ話し合いながら作った渾身作。
エグゼクティブプロデューサーには、海南の20年来の友人で恩師でもある是枝裕和が、企画に参加しています。日米韓でロードショー公開された。 デジタルな世界で生きる私たちの本質的な感性がよみがえる1時間46分です。

●海南友子(かなともこ)監督・プロデューサー・編集
1971年 東京都生まれ。日本女子大学在籍中に、是枝裕和のテレビドキュメンタリーに出演したことがきっかけで映像の世界へ。卒業後、NHKに入局。報道ディレクターとしてNHKスペシャルなどで環境問題の番組を制作。2000年に独立。初監督作品は01年『マルディエム彼女の人生に起きたこと』。続く『にがい涙の大地から』(04)で黒田清日本ジャーナリスト会議新人賞を受賞、台湾国際ドキュメンタリー映画祭などに出品。07年劇映画のシナリオ『川べりのふたり(仮)』がサンダンス国際映画祭でサンダンスNHK国際映像作家賞を受賞。環境問題はライフワークで、学生時代には植林などの活動や地球サミット(92年)のプロセスに参加。ごみゼロナビゲーションで知られるASEEDJAPANの立ち上げメンバーでもある。
海南友子公式サイト:http://kanatomoko.jp/

●海南友子監督メッセージ
私には忘れられない光景があります。
テレビ番組の撮影で訪れた南極に程近いパタゴニアで、
氷河の取材をしていた時のことです。何万年もの時を重ねた氷河が、眼下に果てしなく美しく輝いていました。
しかし、突然の轟音とともに、あっという間に消えたのです。後には、氷河の崩れた音だけがいつまでもこだましていました。
自分の踏みしめていた大地が、跡形もなく消える。
その恐怖の生々しさに私は震え上がり、『いつか私の住む町にも、同じようなことが起こるかもしれない』と、強く感じました。
その恐怖は、氷原の美しさとはあまりに対照的で、強く心に刻まれました。

私は今回、この作品で“失われゆくもの”を描きたいと思いました。
足元の氷河が消えてしまったように、気候変動の影響を受ける島で は、長年築いてきた生活文化や伝統など、
さまざまなものが消えゆく運命をたどろうとしています。
それらをよりリアルに感じてもらうために、なるべくそのままに近い形で記録しました。
余計な演出やナレーションはありません。
風の音や人々の笑い声に耳を澄まし、ゆったりと作品と対峙してもらいたいのです。
そして、“情報”ではなく、“心”で受け止めてほしいのです。私たちの何が失われようとしているのか、を。

監督:海南友子
2009年/日本/106分

日時:2019年8月11日(日)19:15〜
参加費:1000円(ツォモリリカフェのメニューから選べるワンドリンク付き)
定員:30名
主催:ウォールアートプロジェクト(http://wallartproject.net)
申込:booking@tsomoriribunko.com (蓑輪)まで、 当日参加OK

参加希望者(複数の場合は代表者で結構です)の氏名、電話番号、メールアドレス、住所をお知らせください。

予告 https://youtu.be/Zu7SWGFx5NQ

2019-07-13 | Posted in 過去のイベント, 上映会