タンカのことを知りたくて

Central Institution of Buddist Studies へアポ無しで行ってみました。
タンカは仏教絵画です。
タンカの教室を探し当て、入っていくと、ちょうど授業が始まるところ。
わらわらと生徒たちが集まってきて、何日もかけて描いているであろう作品の前に座り、黙々と描き始める。

やがて先生登場。
「マトー村の芸術祭は私も観ていますよ」と。
2017年のEARTH ART PROJECTに来てくれていたそう✨🙌
ツェリング先生はなんと、タンカアーティストの11代目だそう。
先生の目がきらきらしている。

町で出会ったチベット出身のタンカ作家も目がきらきらだった。
どういうことなのか。
タンカというアートにその秘密があるような気もするので、
ここからもう少し勉強していきたい。
タンカについて知ったこと。
ラダックの山から採取した土を塗った綿の布を使って描くそうだ。
定着のために定着剤を混ぜている。
確かにキャンバスにはどれも淡い土色がかぶさっている。

山の土で清める?
牛糞で清めて描くミティラーやワルリの絵と、なんとなく共通しているように思えてくる。
岩絵具を使っていたのはツェリングさんの祖父の代くらいまでだったそう。
古い絵をもっと観ていけたらいいなと思った。
この日の夕刻、マトー寺院に行ったら、ここの壁画は全て天然顔料で描かれていると言う。
ここの地下には、一見してアバンギャルドな宗教画も描かれていて、(去年見せていただいた)その作者も同一人物と知る。まだ20代の売れっ子アーティスト。ボッシュを思わせるほと走りを感じたのだった。
サインのところにインスタのアカウントが描かれている。もちろんフォローさせてもらった。
ラダックという場所の、仏教というものの、文化や暮らしとの結びつき。伝統とて、決して立ち止まっていない。
まだまだ深いな。
*現在、ラダックの芸術祭「フォレストアートフェスティバル」のクラウドファンディング快走中。
ラダックのタンカのリターンもあります。
https://readyfor.jp/projects/forestartfestival
おおくにあきこ