【2025.12.13 Sat.】ロマンチック金銭感覚上映会&トークセッション

傍嶋飛龍 万華鏡展のクロージングイベントとして映画「ロマンチック金銭感覚」上映会を開催します。傍嶋さんが村長を務める廃材エコヴィレッジゆるゆるも登場する本作。お金ってなんだろう? と、心揺れる現代人へ贈る秀作です。
上映会後は、佐伯龍蔵・緑茶麻悠両監督と、傍嶋さんのトークセッション。ツォモリリ文庫ならではのおいしい懇親会も開催します。

とき 12月13日(土)17時〜20時30分
ところ ツォモリリ文庫(東京都調布市仙川町1-25-4 シティハウス仙川1階)
参加費 2000円 (+ワンドリンクオーダー制)
*トーク後の懇親会は予約制、お料理1000円。

ご予約、お問い合わせ info@tsomoriribunko.com / Tel 03-6338-1469(営業時間内)


映画「ロマンチック金銭感覚」について

<監督プロフィール>

佐伯龍蔵
 1985年生まれ、富山県出身。小学生の頃から映画監督を志す。京都精華大学人文学部を中退し、1年半アジアを放浪した後、2007年より富山のミニシアターで映写技師として勤務。
 劇場に舞台挨拶に来た市井昌秀監督に懇願し、映画製作の現場に制作部として参加。2012年に上京後、市井昌秀、金子修介、豊島圭介、矢口史靖の作品に助監督として参加。体調の不調により商業映画の助監督から身を引き、清掃のアルバイトをしながら自身の映画を制作し始める。
 2013年に地元の商店街を舞台にした映画『がんこもん』を監督。勤務していた劇場で1000人以上の動員を記録する。2020年、東京都世田谷区を舞台に長編映画『あそびのレンズ』を監督。

緑茶麻悠
 京都市で生まれる。京都市立芸術大学油画専攻卒業。在学中にはミュージカルと出会い出演を続け、上京。映画『関ヶ原』、NHK連続TV小説「ひよっこ」などにも出演。
 俳優として数々の舞台や映像作品に出演する経験から仲間で作り上げていくことに魅力を感じ、舞台演出や短編映画の脚本、監督をするようになる。現在は京都を拠点に、日々の暮らしの中で見えてきたものや感じたことをテーマに絵画、音楽制作など自由気ままに活動している。
 監督作の短編映画『wind chime』が第4回新⼈監督映画祭・短編作品部⾨にてグランプリ、京都国際映画祭2018・クリエイターズファクトリーにて観客賞を受賞。


お金の裏側にある「幸福」を探す旅
一緒に金銭感覚ツアーしませんか?

全ての人類にコミットするやさしさとユーモアあふれるファンタジックドキュメンタリー。俳優の緑茶麻悠と、映画作家の佐伯龍蔵が共同で監督した本作は、二人が独自の金銭感覚を持つ人々に取材を重ね、フィクションとして新たに再構築。未曾有の金融危機、円安による物価の高騰、市民への容赦ない課税、普段私たちが財布に入れているお金についての本質を問いかける!

<コメント>
マルクス曰く、商品価値と使用価値とは異なり、橋本治が言うには、貧乏と貧乏くささは別のものである。幸田文は、金には「しろうとの金」と「くろうとの金」がある、と綴り、この頃僕は、友だちに支払う金と企業に毟り取られる金とは、つくづく別物だと痛感している。
それなのになぜわれわれは価値を判断するためにひとつの物差ししか与えられていないのか。本作が部分的にフィクションを導入せざるを得なかったことに、想像力に科せられた足かせの重さを思い知る。
-堀部 篤史(誠光社 店主)

本作はミヒャエル・エンデが晩年に残した「エンデの遺言」から着想を得ているとのことだが、そのメッセージ、そして作品の構造自体、エンデの「はてしない物語」を彷彿とさせる。物語の内と外、虚と実がやがて一体となり、グルーヴを生み出し、観客も巻き込むセレブレーション。
人間を喜ばせたり、不安がらせたり、「お金」ってなんだろう。
身近にあって常に関心を持っているのに、なぜか大抵の人はよくわかっていない。
そんなお金の本質に、軽やかに、ロマンチックに迫るこれまでに観たことがない壮大な実験作。
「自分の踊りを踊れば良いんだよ!」そんなメッセージを受け取って、未来をスキップして進む気分になった。
-佐々木誠(映画監督/映像ディレクター)

ロマンチック金銭感覚、まゆちゃんとりゅうぞうくんの映画生活はつつましくもマジックリアリスモ。
-柴田剛(映画監督)

暮らしと経済、そして家族。緑茶麻悠監督と佐伯龍蔵監督は、これから須要となるであろう社会の在り方を、都会から離れた視点を用いながら多角的な提言を試みている。重要なのは、ふたりが被写体となっている点だろう。それは、フィクション性とドキュメンタリー性を伴わせながら、映画のジャンルをも横断させ、虚構と現実とを曖昧にさせてゆく由縁でもある。そして、社会における現在進行形の問題における論点をも曖昧にさせてゆくことで、観客の脳裏に問題意識を芽生えさせてゆくという仕掛けまで為されていることは、何ともアッパレだ。
-松崎健夫(映画評論家)

“地域通貨”という、よく聞くけどよくわからないものを俎上に、その具体像・理想像を見せてくれるのは、まさに映画の醍醐味!
それと同時に、インディーズ映画監督夫妻の清貧(笑)生活という、誰が知りたいのかよくわからないものが垣間見えるのが、ちょっとしたお得感(⁉︎)。
ドキュメンタリーなんだかドラマなんだか、リアルに夫婦なんだか仮面夫婦なんだか、色々とわからないことだらけのままなのも、いとおかし。ロマンチックだね。
-松崎まこと(映画活動家/放送作家)

田辺弁慶映画祭で私が一番翻弄され愛した映画「ロマンチック金銭感覚」。「お金」を通して答えの出ない問いかけを続ける先に、きっとあるさ夢の理想郷。かつてない必見の楽しさ。
-犬童一心(映画監督)

税金やら決算やらクソ忙しい春の終わりに、りゅうぞう君からこの映画が届いた。
支払い、振込、手数料。
自由でいたいと思っているのに気づくと「お金」にせき立てられ、がんじがらめに縛られている。
そんな時こそ、一服してりゅうぞうくん達と一緒に「お金」の事を考えてみるのも悪くない。
-相澤虎之助(空族)

私はもう十年以上、お金の仕組みのおかしさを伝え続け、映画やドラマなど、何らかのストーリー仕立てにした方が伝わりやすいのではないかと考えていましたが、これがとても難しくて、実現はなりませんでした。それが今回の「ロマンチック金銭感覚」、フィクションとドキュメンタリーを合わせた独特の手法で、現代のお金のおかしさを伝える野心的な作品として誕生しました。普段から違和感を感じている方もそうでない方も、是非ご覧になってお金について何かを感じていただければと思います。
-大西つねき(政治家)

当たり前に存在するものを疑わなくなったのはいつからだろう。いつ誰がこれに価値があると決めたのだろう。お金が交換の道具ならば、なぜ誰も使い方を教えてくれないのだろう。この映画がフィクションならば、お金も実は虚構の産物なのかもしれない。効率や便利さを重視し、単なる道具に振り回され、忙しさの中で本質を見失いがちな私たちは、同時に大切な何かを失いつつあるのかもしれない。
-池田義文(ギブミーベジタブル)

資本主義社会のレギュラーメンバーをめざさない若者にぜひ観てほしい映画だ。ぼくは大学4 年のときに偶然手にしたレイモンド・マンゴー著『就職しないで生きるには』(晶文社/1981 年)を読んで生き方を決めた。ひょんなことで新しい人生の幕は開く。佐伯龍蔵と緑茶麻悠の『ロマンチック金銭感覚』には「僕の前に道はない。僕の後ろに道はできる」的な世界が広がっている。
-代島治彦(映画監督)

日本銀行券が、ただの紙に見えてくる。
厚紙の通貨が、至極の宝石に見えてくる。
お金に疲れた人々に捧ぐ地域通貨冒険記。
ようこそ、草木虫魚本位制の国ジパングへ。
-藤原辰史(歴史学者)

ほんとうに美しい映画でした。2024年、これ以上の日本のインディーズ映画はないと思う。
-出町光識(映画祭プログラマー )

第17回田辺・弁慶映画祭 フィルミネーション賞受賞
東京ドキュメンタリー映画祭2023 長編コンペティション部門 準グランプリ受賞

2023年/日本/115分/カラー/ステレオ/アメリカンビスタサイズ/DCP

©️まちのレコード

ロマンチック金銭感覚 公式ホームページhttps://filmromakin.com/

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