et craft 「自分サイズの漆箸をつくる」ワークショップ

日本各地の森に入り、漆の木から漆を採取する「漆掻き」からet craftの漆器はスタートします。
平井岳、綾子夫妻のユニットであるet craftの美しく堅牢な器を使ってみると、それがまさに森からの贈り物ということがわかります。今回ツォモリリ文庫の「森のもの、海のもの展」には、てのひらに包みたくなる器、熱いものを入れても持つ手には優しい温もりが伝わってくる、そんな漆器の特性を存分に味わっていただける飲み物のための器を出展していただいています。
そんなet craftのワークショップが、てのひらサイズの漆箸を作るワークショップです。桜の木を使用して平井綾子さんがデザインした細身の箸を自分サイズにカット(平井さんがして下さいます)し、白漆で自分だけの模様を描きます。仕上げは平井岳さんが担当。山から掻いてきた漆を使用して、箸先には滑り止めの加工が施されます(滑り止めの幅もオリジナルで決めていただけます!)。木目が透けて見えるのもこの箸の特徴。木の風合いを残した、まさに自分だけの漆箸の逸品が出来上がります。*仕上げ後、約1月ほど後にお渡しとなります。

「et craftの自分サイズの漆箸をつくるワークショップ」

12月17日(金)14:00~15:30 / 16:00~17:30

講師:平井綾子
参加費:5000円
定員:各6人(小学生以下の子どもには保護者同伴のこと)
持ち物:汚れてもいい上着やエプロン 
*乾燥前の漆はかぶれる可能性があります。ゴム手袋などを用意して肌に触れないように対策をしますが、肌の弱い方は十分にご留意ください。

申し込み:メールまたは電話、御来店時。申し込み時に以下をお知らせください。急な予定変更などがありましたらご連絡いたします。
①お名前 ②お電話番号 ③ご住所 ④メールアドレス

et craft 
福島県郡山市にある平井 岳、綾子による塗師夫婦2人の漆や木にまつわる工房.

平井  岳
1988年京都府生まれ。2011年東北芸術工科大学工芸コース漆芸専攻卒業。2011年漆工芸荻房勤務。2016年et craft 設立。2019年 漆掻き技術保存会主催の長期研修参加

平井 綾子
1987年福島県生まれ。2013年東北芸術工科大学芸術文化漆芸専攻修了。2013年アンティーク家具の修復工房に勤務。2016年et craft 設立。

et craft 漆掻きへの取り組み
et craftの作品は上塗り(最終工程)のすべてに国産の漆を使用しています。平井岳は2011年から茨城県常陸大宮市にて漆掻きに従事し、2019年には岩手県二戸市にて漆掻き技術保存会主催の長期研修を受講。2020年からは福島県にて漆掻きに取り組んでいます。漆は木の個体差、採れる時期の気候によって色艶が少しずつ違ってきます。私たちは合わせる素材や仕上げに応じて細かに使い分けながら作品作りと向き合っています。

山に分け入り、漆掻きをする平井岳さん

2021-11-29 | Posted in 過去のイベント