椎木彩子 Saiko Shiiki 「日本の植物 沖縄」

日本旅行をテーマに、その土地の植物図鑑のようなカレンダーを作りました、その第一弾は思い入れの強い沖縄です。旅をして感じた記憶で抽象植物を描き、和綴の手製本で制作しました。

会場でご購入いただいた方には、小さな植物の直筆絵画をプレゼント。ツォモリリ文庫の一坪ギャラリーを彩ります。ぜひお出かけください。

会期 2023年11月17日(金) – 12月4日(月)
とき Open 12:00 -18:00 (Close 火・水・木)
会場 ツォモリリ文庫〒182-0002 東京都調布市仙川町1丁目25-4 京王線仙川駅ょり徒歩5分)
Tel 03-6338-1469

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生き物であることを思い出す

風が強い夜。赤いハイビスカスの花が右へ左へ飛ばされそうに耐えているのを窓からぼおっと眺めていた。「沖縄の天気は変わりやすいから、毎日予報をチェックして。」と沖縄を70年代から撮り続けている写真家の方に東京の喫茶店でアドバイスを受けたのを思い出す。

明日は雨が降るかもしれない。車を運転できない私は、雨が降るとどこにも行けない。

沖縄の最北部の国頭村に来て4日目。今の所はなんとか晴れか曇りで持ち堪えている。キーン、キーン、キーンと金物がぶつかるような沖縄の北部に生息する蝉の大合唱に包まれ、獣のように生い茂るサトウキビ畑に圧倒され、突然見かける軍服を着たアメリカ人の群れになんともいえない気持ちになっていた。

どの風景を切り取っても沖縄の風景は私の冒険心を掻き立た。毎日のように山道を往復した。ヒカゲヘゴを見かけると思わず「こんにちは。」と呟いてしまう。時々車に乗った人が「どうして歩いているの?」と驚いて声をかけることもあった。そこまでキツイ坂道ではなかったけれど毎晩ヘトヘトになってゲストハウスに帰った。時々道の駅に出店していたカレー屋さんのコーヒーが美味しくて、フードコーナーで絵や物語の断片をかく。(そのコーヒー屋さんは数日後にいく今帰仁の美味しいカフェの店主の知り合いだったのだ!)

初めて来たはずなのに、どこか懐かしいのはなぜだろう。子どもの頃読んでいた冒険記や観た映画の描写と重なるのだろうか。それとも人間の記憶の片隅に元々ある景色なのだろうか。

大きな風を浴びて揺れる草木の気分になってゆっくりと足を踏みしめる。キーンキーンキーン、

この蝉の声はきっと忘れられないだろう。

椎木彩子 2022年10月の記憶のメモより
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[イベント]
「WAF猪苗代2023トーク and ワークショップ」

一つとして同じ形のない石を種に見立て、あなたの「はじまりの種」を絵と言葉を使って造ります。椎木彩子が福島県猪苗代町内の子どもたちとおこなった授業を元に発展させたワークショップです。
「はじまりの種」を撒き、2024年を楽しい1年にしましょう!ぜひ、ご参加ください。

日時:2023年12月2日(土)15時〜17時
定員:20名
参加費:2,000円 (お茶付き・材料費込み)
*念の為汚れても良い服装でお越しください。
申し込み:お名前、お電話番号、参加人数を明記の上、下記へお申し込みください。
ツォモリリ文庫 infoアットマークtsomoriribunko.com
Tel. 03-6338-1469(営業時間内受付)

下記の写真は、WAF猪苗代2023で、椎木さんが来年統合される3つの小学校の児童たちと、最初の共同作業として完成させた壁面インスタレーションです。みんなが仲良く楽しく新しい学校に通えるようにとの願いを込めた作品です。はじまりの美術館で展示され、統合させる学校の体育館に設置されました。来春やってくる児童たちを見守ります。