【9/24 (土)】「うみやまあひだ」上映会

ツォモリリ文庫では「ワィエダ兄弟のワルリ画の世界　ANCIENT FOREST -太古の森-」を開催中です。展示中のワルリ画を描くインド先住民・ワルリ族の神様たちは神殿も持ちません。
だから、家の壁にチョーク（寺院）を描いて神様を迎えます。森の中で暮らし、描くこと、踊ることで祈ります。

一方、日本は神様を祀る神殿を森の木から作ることをしてきました。この世界の歴史を紐解くと神殿は権威の象徴となりがちで、貨幣経済の発達とともに、ともすれば権力争いや紛争の火種となったことも確かです。
けれど、伊勢神宮の森に焦点を当て、森にたたずみ太古へ想いを馳せれば、日本に生まれた私たちもやはり森と生きるトライブなのだと思えてきます。なぜ森はこんなにも人々を包み込むのか。

私はこの映画をインドに行く飛行機の中でたまたま観ました。研究者の言葉から、森が実は人間の耳には聞こえないある周波数の音を奏でていることを初めて知り、その意味を考え始めたきっかけとなった映画です。森、海、生き物が同時に存在する意味を、です。まさに「あひだ」にあると言うこと。

「美しい日本」という偏狭な視野ではなく、日本という場所から大空を飛ぶ鳥たちの視線で大切なことをとらえ直していく、ワルリ族の視点とも似た映画なのではないかと思っています。東日本大震災から間もないときの牡蠣漁師の畠山さんの言葉は今も響きます。

いつかツォモリリ文庫で上映会を開催したいと思い、ようやく叶います。

長編ドキュメンタリー 「うみやまあひだ〜伊勢神宮の森から響くメッセージ〜」
2013年、20年に一度の伊勢神宮の年式遷宮のシーンからドキュメンタリーは始まります。監督は遷宮を10年に渡り追い続けた写真家。宮大工さんや漁師さん、宮司さんら各界12人のインタビューで構成されています。

2015年マドリード国際映画祭・外国語ドキュメンタリー部門最優秀作品賞他二冠
世界三大ドキュメンタリー映画祭シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2015年環境賞ノミネート

監督/撮影監督 宮澤正明
上映時間　1時間19分　
配給： ジェネレーション･イレブン･ピクチャーズ、ライブスパイア
2015年

作品予告編↓
https://youtu.be/_OlhODIxiJI

「うみやまあひだ」上映会
とき　９月24日（土）18:00~20:00
ところ　ツォモリリ文庫　東京都調布市仙川町1-25-4
参加費　1500円（ドリンク付き）
定員　20人
問い合わせ　ツォモリリ文庫　info＊tsomoriribunko.com（＊を@にかえてください） 　
03-6338-1469
申し込み　お名前、参加人数、ご連絡先電話番号明記の上、メールまたはお電話、来店時にお申し込みください。
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