【10/16 sat.】 大小島真木壁画完成記念トークセッション ゲスト:太田光海氏

 

 トークのアーカイブを公開しました。YouTubeのツォモリリ文庫チャンネルでご覧いただけます。

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社会と環境への透徹した目線を持つ画家としてデビュー当時から注目を集めてきた大小島さんですが、ファッションデザイナー、アニエス・ベーが主宰する海洋探査船タラ号で2ヶ月半、太平洋上を航海した経験は、アーティストとしてのあり方に深い視座をもたらしました。白い鯨の亡骸をむさぼる無数の鳥、魚、鮫。大小島さんはいいます。海は「生命のスープだ」と。そして私たち哺乳類の屍も、土の中の菌や虫が堆肥に変え、植物の生命の源になる。命は絡まり合っているのだということがツォモリリ文庫での個展「森臓(しんぞう)」のテーマでもあります。

 そんな大小島さんがツォモリリ文庫で描き上げた壁画の中で行うトークセッションのゲストとして指名したのは太田光海氏でした。エクアドル、ペルーのアマゾン地域で13ヶ月のフィールドワークを行い、映像に編んだ映像作家であり、人類学者でもある太田氏。この作品『カナルタ 螺旋状の夢』は、イギリス・マンチェスター大学、映像人類学の博士論文として制作された作品でもあり、現在シアター・イメージフォーラムで公開中です。文化人類学、映像、アートが交差しながら、軽やかに境界を超える太田氏と大小島氏の聞き逃せないトークセッションです。
『カナルタ 螺旋状の夢』予告編 https://youtu.be/eRKddaTlCns

日時 10月16日(土)18:30~19:30 
場所 ツォモリリ文庫 
定員 15人 
参加費 無料 

予約方法 メールにて、お名前、連絡先電話番号を明記のこと。複数人で参加の場合は、参加者全員の名前を明記してください。
予約申し込み先 info@tsomoriribunko.com  返信をもって予約完了とさせていただきます。
*稀に迷惑メールに振り分けられることがあります。2日以上返信がない場合は、お手数ですが、電話でお問合せ願います。
ツォモリリ文庫tel. 03-6338-1469

太田光海
1989年東京都生まれ。神戸大学国際文化学部、フランス・パリ社会科学高等研究院(EHESS)人類学修士課程を経て、英国・マンチェスター大学グラナダ映像人類学センターにて博士号を取得した。パリ時代はモロッコやパリ郊外で人類学的調査を行いながら、共同通信パリ支局でカメラマン兼記者として活動した。この時期、映画の聖地シネマテーク・フランセーズに通いつめ、シャワーのように映像を浴びる。マンチェスター大学では文化人類学とドキュメンタリー映画を掛け合わせた先端手法を学び、アマゾン熱帯雨林での1年間の調査と滞在撮影を経て、初の監督作品となる『カナルタ 螺旋状の夢』(2020年)を発表した。
webサイト https://akimiota.net

大小島真木
1987年東京生まれ。2011年女子美術大学大学院修士課程修了。描くことを通じて、鳥や森、菌、鉱物など異なるものたちの環世界を、自身に内在化し物語ることを追求。作品とは、思考を少しずらしたり、視野を少し変えてみせたりすることの出来る“装置”のようなものであると考え日々制作中。ペインティング、壁画、造形、映像などを使って表現活動を行う。
2009年トーキョーワンダーウォール賞、2014年VOCA奨励賞受賞。2017年にはアニエス・ベー主宰による海洋調査船タラ号のプロジェクトに参加。主な個展に「骨、身体の中の固形の海。- 植物が石化する。」(HARUKAITO、東京)、「 鯨の目 」(パリ・アクアリウム、フランス、2019)「鳥よ、僕の骨で大地の歌を鳴らして」(第一生命ギャラリー、東京、2015)など。公開制作「万物の眠り、大地の血管」(府中市美術館、2018)。グループ展に、「Re construction 再構築」(2020年、練馬区立美術館)、「いのち耕す場所」(青森県立美術館,2019)瀬戸内国際芸術祭・粟島に参加。また、インド西部に暮らす先住民ワルリ族の村、インド最北部ラダックの標高5000mの学校を舞台にした芸術祭Wall Art Festival(2013、14、16) / Earth Art Project(2014)に参加。滞在制作を通し、大きな注目を集めた。
webサイト http://www.ohkojima.com

2021-10-05 | Posted in 過去のイベント